胆石症・急性胆のう炎

胆石症・急性胆のう炎

胆石症とは

胆石症とは

胆石症は、胆のうや胆管の中に石(胆石)ができる病気です。胆石は胆汁の成分が固まってできる結晶で、大きさは砂粒程度から数センチメートルまで様々です。近年、食生活の欧米化に伴って日本人の胆石症は増加傾向にあります。

胆石があっても症状がない場合もしばしばあり、健康診断や他の病気の検査で偶然発見されることが少なくありません。しかし、胆石が胆のうの出口や胆管に詰まると激しい痛みを引き起こし、重篤な合併症に繋がる可能性もあります。

腹部の痛みや違和感がある方や健康診断で胆のうの異常を指摘された方は、適切な検査を受けることが重要です。武蔵野市吉祥寺・三鷹駅の時計台メディカルクリニックでは、胆石症の診断から治療方針の決定までトータルサポートいたします。

急性胆のう炎とは

胆石があることで胆のうのクリアランスが悪くなっている状態で、大腸菌などの腸内細菌が入り込み急性の化膿性炎症を起こすことがあります。高熱と右上腹部の激痛、時には黄疸を起こします。

この場合にはできるだけ早く手術などの外科的な治療が必要で近隣の急性期病院を手配いたします。

胆石症の症状

胆石症患者さまの多くは自覚症状がありません。胆石があっても胆のうの中で静かに存在している限り、痛みや不快感を覚えることはほとんどなく、健康診断の超音波検査などで偶然発見される場合があります。

胆石発作

胆石が胆のうの出口に詰まると、激しい痛みを伴う胆石発作が起こります。痛みは右上腹部からみぞおちにかけて現れ、背中にまで響くこともあります。痛みは持続的で、体位を変えても軽減しない特徴があります。

その他の症状

胆石発作時の痛みとともに、吐き気、嘔吐、発熱などの症状を伴うことがあります。また、胆管に石が詰まると黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が現れることもあります。

胆石症の原因・分類

コレステロール結石

胆汁中のコレステロールが過剰になることで形成されるものです。肥満、脂質異常症、糖尿病の影響などが発症に関与します。

ビリルビン結石

胆汁中のビリルビンという物質が固まってできる胆石です。溶血性貧血や肝硬変などの病気に伴って形成されることがあります。

胆石症・胆のう炎の検査・診断

腹部の痛みがある場合や健康診断で胆のうの異常を指摘された場合は、腹部超音波検査(腹部エコー)を受けることをおすすめします。症状が気になる場合はお気軽にご相談ください。

血液検査

胆のうや胆管に炎症がある場合、白血球数やCRPなどの炎症反応が上昇します。また、胆管に石が詰まっている場合は、ビリルビンなどの値が上昇することがあります。

CRPは院内血液検査で7分で結果が出ます。

腹部超音波検査(腹部エコー)

胆石は白い影として映し出され、体位を変えると胆石が動く様子も観察できます。また、胆のうの壁が厚くなっている場合や、胆管が太くなっている場合も確認できます。

急性胆のう炎の場合、胆のう壁が厚くなっていたり、胆のう内部に沈殿物が見えたり、胆のうの外側に膿が見えたり、胆のう壁の一部が腐って崩れていたりします。特に後2者があれば緊急を要します。

胆石症の治療

胆石症は適切な診断と治療により良好な経過が期待できます。症状の有無にかかわらず、健康診断などで指摘を受けた方、気になる症状がある方はお早めにご相談ください。

無症状の場合

症状のない胆石症の場合は経過観察をすることがあります。定期的な超音波検査により胆石の状態を確認し、症状が現れた場合や胆のうの状態に変化があった場合は薬物療法や手術療法などの治療を検討します。

薬物療法

小さなコレステロール結石の場合、薬物による治療が可能な場合があります。ただし、すべての胆石症に効果があるわけではありません。

手術療法

症状のある胆石症や合併症がある場合は手術治療を検討します。現在では腹腔鏡下で摘出する方法が標準的な治療法となっており、患者さまの負担が少ない低侵襲な手術が可能です。当院では手術の必要がある患者さまの場合は、提携病院へご紹介いたします。

急性胆のう炎の治療

原則診断がついた時点で、病院をご紹介いたします。緊急を要しますので、受け入れが可能な病院を手配します。入院治療の要否は病院外科で判断しご説明することになります。必ずしもご希望の病院が手配できない場合もありますので、ご了承ください。

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