肝炎・膵炎とは

肝炎は肝臓に、膵炎は膵臓に炎症が起こる病気です。どちらも腹部の重要な臓器の炎症で、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。肝炎はウイルス感染、アルコール、薬剤などが原因で、膵炎はアルコール、胆石、薬剤などが主な原因です。
初期症状が軽微な場合もありますが、軽い腹部の症状や健康診断での指摘を軽視せず、適切な検査を受けることが重要です。武蔵野市吉祥寺・三鷹駅の時計台メディカルクリニックでは、肝炎・膵炎の診断から治療まで総合的にサポートいたします。
肝炎の症状・原因
肝炎の症状
急性肝炎では、全身倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱などの症状が現れます。病気が進行すると黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が出現することがあります。慢性肝炎では症状が比較的軽い傾向があり、疲れやすさや右上腹部の重苦しさを感じる程度のこともあります。
肝炎の原因
ウイルス性肝炎(A型、B型、C型など)が代表的で、血液や体液を介して感染します。アルコール性肝炎は長期間の多量飲酒により発症し、薬剤性肝炎は薬の副作用として起こります。脂肪肝から進行する場合もあります。
膵炎の症状・原因
膵炎の症状
急性膵炎では、上腹部から背中にかけての激しい痛みが特徴的で、吐き気、嘔吐、発熱を伴い、重症例では生命に関わることもあります。慢性膵炎では持続的な腹痛、体重減少、糖尿病の発症などが見られます。
膵炎の原因
アルコールの過剰摂取が原因として多く、胆石による胆管の閉塞も重要な原因です。その他、薬剤の副作用や感染症なども膵炎を引き起こすことがあります。
肝炎や膵炎の検査・診断
腹部の症状がある方や健康診断で肝機能や膵機能の異常を指摘された方は、血液検査と腹部超音波検査(腹部エコー)を受けていただくことをおすすめします。当院では迅速な検査が可能ですので、症状が気になる場合はお早めにご相談ください。
血液検査
肝炎の診断には、AST(GOT)・ALT(GPT)・ビリルビンなどの肝機能検査が重要です。ウイルス性肝炎の場合は、各種ウイルスの抗原や抗体検査により原因ウイルスを特定します。膵炎では血中アミラーゼやリパーゼの上昇が特徴的です。
腹部超音波検査(腹部エコー)
肝炎では肝臓全体が暗く見えたり、表面がでこぼこしていたりする変化が観察されます。膵炎では膵臓が全体的に腫れて大きく見え、内部の構造が不均一になることがあります。
肝炎や膵炎の治療
肝炎や膵炎は場合によっては重症化することもあるため、早期発見や早期治療が重要です。腹部に症状を感じる場合や健康診断で指摘を受けた場合は、できるだけ早く当院へご相談ください。
急性期の治療
急性肝炎や急性膵炎では、安静と食事制限が基本です。症状に応じて点滴による水分や栄養補給、痛み止めの投与などを行います。重症例では入院治療が必要となることもあるため、提携病院へ迅速に紹介いたします。
慢性期の治療
慢性肝炎では定期的な経過観察と、必要に応じた治療の継続が重要です。慢性膵炎では膵機能を補う治療や、糖尿病の場合はその管理が必要になることがあります。

