擦り傷・切り傷・やけど

擦り傷・切り傷・やけど

擦り傷・切り傷・やけどについて

擦り傷・切り傷・やけどについて

擦り傷・切り傷・やけどは日常生活でも特に頻繁に遭遇する外傷です。軽度であれば家庭での応急処置で治癒することも多いですが、傷の深さや範囲、感染のリスクなどを適切に評価し、必要に応じて医療機関での治療を受けることが重要です。外傷でお困りの際は武蔵野市吉祥寺・三鷹駅の時計台メディカルクリニックへご相談ください。

擦り傷

皮膚表面が摩擦により剥がれた状態で、比較的浅い傷が特徴です。出血は少量ですが、神経終末が露出するため痛みを強く感じます。転倒時の膝や肘、手のひらに生じることが多く、汚れや異物が付着しやすいため、細菌感染を起こすリスクがあります。

切り傷

鋭利な物体により皮膚が切断された傷で、深さや長さにより重症度が異なります。浅い切り傷では軽度の出血と痛み、深い切り傷では大量出血や神経・血管・腱の損傷を伴う可能性があります。痛みを伴わないこともあり、「気がついたら切れて血が出ていた」というケースも多々見られます。

やけど(火傷)

高熱の物体・液体・化学薬品への接触で起こる皮膚の損傷です。I度(表皮のみ)では発赤と軽度の痛み、Ⅱ度(真皮まで)では水ぶくれの形成と強い痛み、Ⅲ度(皮下組織まで)では皮膚の壊死と感覚の消失が見られます。

やけどは深さだけでなく、広さや部位によっても重症度が変わります。特に表面積の20~30%以上(乳幼児は10~15%以上)に及ぶやけどは重症となりますので、直ちに救急車を呼んでください。

日常生活での受傷シーン

家庭内での受傷

転倒時の膝や肘の擦り傷、調理器具での切り傷、熱い鍋や天ぷら油による火傷などが多く見られます。また、掃除中にガラスの破片で切る、カッターナイフや工具での作業中の事故、熱いコーヒーや紅茶をこぼしての火傷、ストーブやヒーターへの接触なども典型的な受傷パターンです。特に小児では大人の不注意による事故が多く、高齢者では感覚の低下や反応の遅れによる受傷が目立ちます。

屋外活動での受傷

自転車やバイクでの転倒による擦り傷、ランニングやジョギング中の転倒、公園での遊具による受傷、キャンプやバーベキューでの火傷などがよく見られます。ガーデニング中の鋏や鎌による受傷のほか、DIY作業中の工具による受傷なども多いです。

また、夏季などアウトドアシーズンには、海水浴や川遊びでの岩や貝殻による切り傷、スポーツ活動中の転倒による擦り傷なども増加する傾向があります。

職場での受傷

工場や建設現場での機械による切り傷、高温の機器や溶接による火傷、化学薬品による化学火傷などの労働災害があります。特に飲食店では包丁での切り傷や調理器具による火傷、配送業では荷物の取り扱い中の外傷なども多く見られます。

※受傷の状況によっては労災となることもあります

擦り傷・切り傷・やけどの治療

応急処置

擦り傷や切り傷では清潔な水で傷口を洗浄し、出血がある場合は清潔なガーゼで圧迫止血を行います。やけどでは直ちに流水で冷却してください(※)。衣服が付着している場合は無理に剥がさず、服の上から冷却を続けます。

(※)氷や保冷剤を直接患部に当てると凍傷のリスクがあるため

医療機関での治療

当院では傷の深さや範囲、細菌感染のリスクを評価し、適切な洗浄・消毒・縫合処置を行います。感染予防のための抗生物質投与、破傷風ワクチン接種の必要性についても検討いたします。

より高度な処置が必要な場合には、専門医療機関への紹介も行います。いずれの場合でも傷跡と後遺症を最小限に抑える治療を心がけます。

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